Monash大学バイオメディカル・ディスカバリー研究所の研究員Ian Towle博士は、2026年8月18日付のAmerican Journal of Biological Anthropologyに掲載された論文で、過去4〜5百万年に生息したすべての人類種と近縁の化石形態をHomo属に含めることを提案した。この提案は、人類系統樹の従来の分類を根本的に変えることを目的している。Towleは、この変更が人類進化をより正確に反映すると指摘した。
新たな化石発見と進化遺伝学的解析の進展により、Homo、Australopithecus、Paranthropus間の形態的・行動的差異が曖昧になっている。いくつかのHomo種は脳容積が極めて小さい一方、AustralopithecusやParanthropusの種では複雑な道具使用や社会的行動が確認された。このことは、長年Homoを定義してきた大脳と高度な道具使用といった特徴が、もはや確実な分類基準ではないことを示している。
現代の分類学は共通祖先に基づく系統群を重視して分類を再構築しているが、人類進化はこのアプローチに完全には適合していない。
