IRIS C2は、X(旧Twitter)とLinkedIn上で積極的に脆弱性やソフトウェアの悪用手法を公開するサイバーセキュリティ企業として宣伝されている。同社はビジネスモデルを『世界最高の脆弱性研究者と悪用開発者』を採用することと説明し、大学の学位や業界経験がなくても、素養のある若手エンジニアを特にターゲットにしていると明言している。
バージニア州を拠点とするとしているIRIS C2は、ウェブサイトでゼロデイ悪用、部分的チェーン、完全な機能を購入していると発表している。これらの脆弱性に対して、信頼性と運用価値に応じて1万ドルから700万ドルまでの支払いを行うと主張している。しかし、同社の背後にはCalvexa Group LLCという企業が存在している。
Calvexa Group LLCの登録住所を調査すると、そこはロビー活動会社Burkman & Associatesの創設者であるジャック・バーカマンのものであることが判明した。バーカマンはIRIS C2に関する質問を、長年共同で活動してきたジャコブ・ウォールに振り分けている。バーカマンとウォールのコンビは、過去に偽諜報企業を設立して公人に関する根拠のない主張を広め、2020年選挙で有権者を欺くため数千件の自動電話を送信するなど、多数の詐欺や法的問題で注目された。
ウォールは、IRIS C2の日常運営にはバーカマンが関与していないと主張し、同社は当初はペネトレーションテストサービスを提供していたが、後に政府向けの電話ハッキングサービスの提供に焦点を当てたと述べている。自身はコンピュータサイエンスや情報セキュリティに関する公式な教育を受けていないが、これらの分野で『誰よりも多くの知識を持っている』と主張している。同社には約40人の従業員がいるとし、運用セキュリティ上の理由でLinkedInに彼らの名前を掲載することは許可されていないと付け加えている。
