MIT CSAILの研究者は、Spectre v2対策を回避しLinuxシステムからパスワードハッシュを漏洩させる新しい攻撃手法を開発した。この手法は、プロセッサの分岐予測器をクリアするタイミングと利用するタイミングのギャップを利用して動作する。研究者はこのギャップを利用し、プロセッサの分岐予測器を「毒」にすることで機密情報を漏洩させることに成功した。

この攻撃はAMD Zen 2プロセッサを搭載したシステムでテストされ、/etc/shadowファイル内のパスワードハッシュを5.47バイト/秒の速度で、91.97%の正確性で漏洩させた。Intelプロセッサでも攻撃は可能だが、より複雑な手順が必要となる。研究者はこの攻撃をBlack Hat USAとUSENIX Security 2026カンファレンスで発表する予定だ。

研究者は、攻撃を成功させるためにはいくつかの障壁を越える必要があると指摘した。これにはカーネルの制御フローの操作、割り込みのポストクリアウィンドウとの同期、割り込みハンドラによる分岐予測器入力の「毒」化が含まれる。