長年、一部の原子核が理論予測よりも多くの低エネルギーガンマ線を放出する現象が観測されていた。希少同位元素ビーム施設(FRIB)を中心とする研究グループは、亜鉛-70におけるこの謎の過剰量が、核内の磁気遷移に起因することを特定した。

この発見は、核物理学で長年解明されなかった問題を解決し、核構造や宇宙における元素形成の理解に用いられる計算の改善に寄与する可能性がある。この研究は、25の異なる機関からの科学者が参加した国際的な協力の下で実施された。

磁気遷移は、エネルギー放出時に核内の陽子と中性子がどのように再配置されるかによって、電気的または磁気的となる。低エネルギーガンマ線の予期せぬ増加は長年観測されてきたが、その物理的起源は不明のままだった。新たな測定結果は、この増加が磁気遷移に由来することを強く示唆している。