コロンビア大学の研究者たちは、20~95歳の健康な個人から採取した海馬の32万個の細胞を分析した。研究では、中年期から始まる脳細胞における顕著な変化過程が明らかになった。ミクログリアと呼ばれる脳の免疫細胞が、50~75歳の間に血液由来のモノサイトによって置き換わることが観察された。この新しい細胞は、より強い炎症マーカーを持ち、慢性的な脳炎症が加齢とともに増加する原因となる可能性がある。

研究では、加齢過程が遺伝子の活性化や不活性化だけに限られないこと、分子システムで調整された変化を含むことが示された。また、アストロサイトの数が年齢とともに減少し、エネルギー生産に問題が生じることも確認された。これらの細胞は、ニューロンに栄養を供給し、シグナル伝達を調整するなど、重要な役割を果たしている。

研究者たちは、これらの発見が脳の健康を維持し、神経変性疾患のリスクを低減するための新しい介入方法を開発する可能性を秘めていると強調した。研究では、加齢過程が脳細胞において予想以上に再モデリングを含むことが示唆されている。